kou週末の試合、ビデオ撮影お疲れ様でした。
ジュニアサッカークラブでコーチ・審判をしつつ、
中学2年生の息子のサポーターもしているkouです。
突然ですが、試合のビデオ、
お子さんがボールを持っている時だけズームして撮っていませんか?
もしそうだとしたら、
コーチの立場から厳しいことを言わせてください。
「そのビデオを見返しても、お子さんはサッカーが上手くなりません」
なぜなら、
サッカーの試合時間の9割以上は、
「ボールを持っていない時間(オフザボール)」だからです。
今日は、なぜ普通のビデオ撮影ではダメなのか、
そして私が息子のために導入を検討している
「指導者目線の秘密兵器」についてお話しします。
試合中の「87分間」何をしているか見ていますか?


サッカーの試合が90分だとして、
1人の選手がボールを持っている時間はどれくらいだと思いますか?
メッシのようなトッププロでさえ、
たったの「2〜3分」と言われています。
つまり、残りの87分間はボールを持っていない時間(オフザボール)なのです。
私たちコーチが選手の評価をする時、
ボール扱いの上手さも見ますが、それ以上にここを見ています。
- パスをもらう前に、周りを確認(首振り)していたか?
- 相手のマークを外す動き出しをしていたか?
- 味方が攻めている時、リスク管理のポジションを取っていたか?
厳しい現実ですが、
いくらリフティングが上手くても、
この「ボールがない時の動き」ができない子は、
学年が上がるにつれて試合に出られなくなります。
私個人的には、
リフティングや技を楽しく出来る選手が好きですが。
親の愛が「分析」の邪魔をする


ここで問題になるのが、親御さんが撮るビデオです。
我が子の活躍を残したい親心として、どうしても以下のようになりがちです。
- 我が子がボールを持った瞬間にズームイン
- ボールが遠くにある時は、ボール中心の画角(我が子は映っていない)
これでは、肝心の
「なぜパスが来なかったのか?」
「なぜフリーになれなかったのか?」
という原因が全く映っていないのです。
家に帰ってビデオを見ながら、
「もっと周りを見なさい!」と叱っていませんか?
でも、ビデオには「周りの状況」が映っていないので、
子供からすれば「どう動けばよかったの?」と答え合わせができないのです。
「全体を撮る」ことの限界とジレンマ
「じゃあ、ズームせずに全体を撮ればいいの?」 確かにその通りですが、
これには2つの壁があります。
- 画質の限界:スマホや普通のハンディカムでピッチ全体を引いて撮ると、選手が米粒のように小
さくなり、誰が誰だか分からない。 - 撮影者のスキル:ボールを追いながら、オフザボールの動きもフレームに収めるのは、プロのカ
メラマンでも至難の業。
「子供のオフザボールの動きを、鮮明な画質で、手軽に見返したい」
この悩みを解決するために、私は今、ある機材の導入を本気で検討しています。
コーチの私が今、一番欲しい「360度カメラ」という選択肢


私が今、
Amazonのカートに入れて購入ボタンを押すか迷っているのが、
「Insta360 X4(インスタサンロクマル)」というカメラです。
このカメラの何が凄いかというと、
「全方位(360度)を勝手に全部撮っておいてくれる」という点です。
普通のビデオカメラとは概念が違います。
- 試合中は、三脚に立てて置いておくだけ。(撮影者がボールを追う必要なし!)
- 家に帰ってスマホアプリで編集する時に、「見たい方向」を後から自由に決められる。
つまり、
「ボールは右サイドにあるけど、左サイドにいる息子のポジショニングが見たい」
と思ったら、
アプリ上でカメラのアングルをぐるっと回せば、そこに息子が映っているのです。
これなら、
- ボールを持った時の「カッコいいアップ映像」
- ボールを持っていない時の「戦術的な引きの映像」
この両方を、
たった1回の撮影で残すことができます。
これこそ、コーチが求める「分析映像」です。
スパイクよりも「目」に投資すべき理由
最新のスパイクを買えば、
キックが数メートル飛ぶようになるかもしれません。
しかし、
「自分の動きを客観的に見る目」を養えば、
サッカーのIQそのものが上がり、選手としての寿命が伸びます。
価格は決して安くありません(約4万円〜)。
ですが、
月謝や遠征費を払い続けながら
「なんで上手くならないんだろう」と悩む3年間と、
自分のプレーを丸裸にして改善し続ける3年間。
どちらがコストパフォーマンスが良いか、
私は後者だと考えています。
次回は、
この「Insta360」と、よく比較される「GoPro」や「AIカメラ」について、
サッカー分析の視点から徹底比較した記事を書こうと思います。
今のところ、私の結論はこのInsta360 X4一択です。
私が今、本気で狙っているカメラはこちら↓








