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はじめに:【緊急事態】「中学校からサッカー部が消える」は本当か?
「お父さん、僕が中学生になったら、どこのチームでサッカーすればいいの…?」
いま、全国のサッカー少年の保護者たちの間で、
かつてないほどの不安と混乱が広がっています。
その原因が、国が進めている「中学校部活動の地域移行」です。
「学校の先生の働き方改革」を目的として、
休日の部活動を地域のスポーツクラブ等へ段階的に移行していくこの制度。
事実上、
「これまで当たり前だった中学校の部活(特に土日)がなくなる」
ことを意味しています。
「じゃあ、強豪クラブチームのセレクションを受けるしかないの?」
「月に何万円も払えないよ…」
そんな切実な悩みを抱える親御さんは少なくありません。
実は私自身、
現役のジュニアサッカーコーチでありながら、まさに今、
地元の公立中学校のサッカー部地域移行に伴う
「新たな受け皿(ジュニアユースチーム)」の立ち上げに奔走しています。
この記事では、
現在進行形でこの問題に直面している指導者・運営者のリアルな視点から、
「部活地域移行の現状」と、
親が知っておくべき「子供のサッカー環境の選択肢」、
そして「本当にかかるリアルな費用」について、書いていこうと思います。
【実体験】部活「地域移行」とは?現役コーチが直面するリアルな現状
「地域移行」と聞くと難しそうですが、
要するに、
「土日の部活指導を、学校の先生から地域の指導者(外部コーチ)にバトンタッチする」ということです。
しかし、現実はそう簡単ではありません。
私が立ち上げに関わっている地域のクラブでも、
- 誰が指導するのか:(スタッフの確保)
- 練習場所はどうするのか (グラウンドの確保)
- 参加する子供達から、いくら会費をいただくべきか(費用)
という課題に日々直面し、行政や学校と協議を重ねています。
地域によって進行具合に大きな差はありますが、
2026年以降、多くの中学校で、
「土日のサッカー部は、外部の地域クラブとしての活動になる」
あるいは、
「部活自体が縮小・廃部になる」という現実が、
すぐそこまで迫っています。
親が知っておくべき「3つの選択肢」と、それぞれの「リアルな費用」
では、これから中学生になる子供たちは、
どこでサッカーをすればいいのでしょうか?
現状、
大きく分けて3つの選択肢があります。
選択肢①:地域のクラブチーム(いわゆる街クラブ・ジュニアユース)へ入団する
最も一般的な選択肢です。
専門的な指導を受けられ、
高校サッカーに向けたレベルアップが期待できます。
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メリット: 指導環境が整っている。強豪高校へのパイプがあることも。
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デメリット: レギュラー争いが激しい。遠征などで親の送迎負担が増える場合がある。
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【リアルな費用】
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入会金: 10,000円〜30,000円
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月会費: 8,000円〜15,000円
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指定ウェア・バッグ代: 初年度50,000円〜150,000円
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遠征費: 週末の交通費や、合宿代(年数万円〜)が別途必要。
年間で20万〜30万円ほどかかる覚悟が必要です。
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選択肢②:学校の部活(※移行期間中のみ)を続ける
まだ完全移行していない地域では、
平日は学校の部活、休日は(ある場合は)地域指導者のもとで活動します。
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メリット: 費用が最も安い。通い慣れた学校でできる。
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デメリット: 専門的な指導者がいない場合がある。土日の練習試合が減る可能性が高い。
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【リアルな費用】
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部費: 年間数千円〜10,000円程度
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用具代: 個人のスパイク等のみ。
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選択肢③:地域移行の受け皿となる「新しい地域クラブ」へ参加する
私がいま設立を進めているような、
中学校の部活をベースにしながら、地域で支える新しい形のクラブです。
(※非営利団体などで運営されることが多いです)
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メリット: クラブチームより費用が安く抑えられる。
勝利至上主義ではなく、
育成や人間形成(アントレプレナーシップなど)を重視する方針のチームも多い。 -
デメリット: まだ全国的に数が少なく、
立ち上げ直後のチームは運営が手探りな場合がある。 -
【リアルな費用】
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月会費: 2,000円〜5,000円程度(※チームの運営体制による)
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クラブチームと部活の中間程度の費用感になります。
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【重要】環境が変わっても「ブレない選手」を育てる親のサポート術
「どこに入れば正解か?」と悩みますが、
実は一番大切なのは「子供自身がどうなりたいか(目的)」です。
環境が目まぐるしく変わる今だからこそ、
親は子供と一緒に「どんなサッカーをしたいのか」を話し合う必要があります。
チーム選びに迷ったら「プロの試合」を親子で観るべき理由
チームの体験会に行くのも良いですが、
私がコーチとしておすすめしているのは、
「週末に親子でJリーグや海外サッカーの試合を観ること」です。
トップレベルの選手のプレーを観ながら、
「こんなパスを出せる選手になりたい」「このディフェンス、カッコいいよね」と会話をする。
この「共通の憧れ(ビジョン)」を持つことが、
厳しい練習を乗り越えるモチベーションになり、
結果的に「自分に合ったチーム選び」の軸になります。
コーチからの提案:
「週末の過ごし方が変わる今こそ、自宅を『最高のサッカースタジアム』にしませんか?
親子でプロの試合を観てサッカーノートを書く習慣は、
どんなクラブチームの練習よりも子供の『サッカーIQ』を劇的に引き上げます。」
サッカーノートの書き方のページもあります。
参考になれば嬉しいです。


まとめ:不安な時期こそ、親の「情報収集」と「環境づくり」が子供を救う
中学校の部活地域移行は、親にとっても子供にとっても、大きな転換期です。
しかし、
悲観することはありません。
この変化は、子供たちにとって
「より自分に合った多様なサッカー環境を選べるようになるチャンス」でもあります。
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地域のクラブチーム事情(費用や方針)を早めにリサーチする
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子供の「サッカーに対する熱量」をしっかり確認する
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プロの試合を観るなど、日常的にサッカーの会話ができる環境を作る
親が焦らず、
正しい情報を集めてサポートしてあげることが、
子供たちの充実した中学サッカーライフに繋がります。
私自身も、
子供たちが安心してサッカーに打ち込める地域クラブの設立に向けて、
引き続き頑張りたいなと思います。








