kou突然ですが、練習後にあなたのお子さんが、
「小指が痛い」 「足の裏が疲れる」 と言いながら、
スパイクを脱ぎ捨てていませんか？
もしそうなら、
今すぐそのスパイクの使用を中止した方がいいかもです。
コーチとして断言しますが、
足に合わないスパイク（特に横幅が狭いもの）を履き続けることは、
子供の成長にとって「百害あって一利なし」です。
パフォーマンスが落ちるだけでなく、
最悪の場合、外反母趾や疲労骨折につながります。
今回は、典型的な日本人の足（幅広・甲高）を持つジュニア選手のために、
「絶対に失敗しない3E（幅広）対応スパイク」を厳選して紹介します。
「憧れの選手が履いているから」という理由で選ぶのは、
今日で卒業しましょう。
なぜ「かっこいいスパイク」は足が痛くなるのか？
子供たちは、クリスティアーノ・ロナウドやエムバペに憧れて、
Nikeのマーキュリアルなどを欲しがります。
しかし、
海外ブランドの多くは欧米人の足型（細身・甲低）に合わせて作られています。
これを、幅広の足を持つ日本人の子供が無理に履くとどうなるか。
靴の中で足が締め付けられ、指が重なり、踏ん張りがききません。
「痛みを我慢して走る」のが当たり前になってしまうこと。
これが一番の恐怖です。
合言葉は「3E（スリーイー）」！これ以外は見なくていい
靴の幅には規格があります。
一般的なスニーカーや細身のスパイクは「E」や「2E」です。
幅広のお子さんが選ぶべきは、
「3E（ワイドモデル）」と明記されたスパイクだけです。
ここからは、
コーチ目線で「耐久性」「足への優しさ」「コスパ」が完璧な3足を教えます。
結局これ一択。王道にして最強「ミズノ モナルシーダ NEO」
3E相当のワイド設計。練習から試合までこれ一足でOKの耐久性です。
日本のメーカー、ミズノは日本人の足を一番理解しています。
中でも「モナルシーダ」のワイドモデルは、
ジュニアサッカー界の「国民的スパイク」と言っても過言ではありません。
ゼログライドライトカップインソール
足が靴の中で滑らない特殊なインソールを標準装備。
これでグリップ力が上がり、切り返しが速くなります。
圧倒的な履きやすさ
履いた瞬間、子供が「あ、楽！」と声を上げます。
かかとの痛みを守る「アシックス DS LIGHT」
ミズノと双璧をなすのがアシックスです。
アシックスの「DS LIGHT（ディーエスライト）」シリーズの凄さは、
「かかと（ヒール）」の保護機能です。
成長痛（シーバー病など）でかかとを痛がる子が多いですが、
アシックスはミッドソール（クッション）が厚く設計されており、
足への衝撃を劇的に和らげてくれます。
「最近、かかとが痛い」とお子さんが言っているなら、
アシックスに変えてみてください。
意外な穴場！コスパ最強の「アンブロ アクセレイター」
頑丈で幅広。毎日の練習でガシガシ履き潰すならこの一足。
「すぐに足が大きくなるから、少しでも安く抑えたい…」
そんな親御さんの味方が、
アンブロの「アクセレイター」シリーズのワイドモデルです。
実はアンブロも日本向けの企画に力を入れており、
「ワイド設計」でかつ「価格が手頃」なモデルが多いです。
脱ぎ履きしやすい工夫もされており、
低学年〜中学年の練習用として最高のコストパフォーマンスを発揮します。
正しいサイズ選びの裏技
最後に、ネットで買う時のサイズ選びのコツを伝授します。
中敷き（インソール）を取り出して、
その上にお子さんを立たせてください。
つま先に「指一本分（約1cm〜1.5cm）」の余裕があるか？
これだけです。
「すぐに大きくなるから」と2cm以上大きいのを買うのはNG（靴擦れの原因）。
逆に「ぴったり」すぎると爪が死にます。
「指一本の余裕」
これを守れば、ネット購入でも失敗しません。
道具は身体の一部
「痛い靴」は、子供からサッカーの楽しさを奪います。
逆に、足に合った「痛くない靴」に出会えた瞬間、
子供のプレーは見違えるように軽やかになります。
お子さんの足の形を一番よく知っているのは、
親御さんです。
ぜひ、
デザインではなく「足への優しさ」で、
最高の相棒（スパイク）を選んであげてください。
